1993年1月、小澤和子、天川久代、上野テツ、佐野チズの主婦4人がグループ蜃気楼を結成。
会津の言葉を丹念に集め、例文を作成。「福島方言を語る会」所属の3人の語り部、会津風雅堂の協力を得て、97年9月に「会津音声辞典」(カセットテープ版)刊行。
2008年8月には歴史春秋社から「会津方部 方言の手引書」(CD版)として再出版。そのCD版を元に本サイトを構築しています。
関係者の詳しい証言など、PC版[本サイトの成り立ちについて]で詳しく紹介しています。ぜひ参照してみて下さい。
Web版「会津音声方言辞典」の原典となった「会津方部 方言の手引書」(2008年、歴史春秋社刊)と34枚のCDブック。
■平成5年(1993)1月16日
・小澤和子、天川久代、上野テツ、佐野チヅの主婦4人がグループ蜃気楼を結成
■平成9年(1997)9月
・「会津音声辞典」発行。
※手書き
カセットテープ版
■平成20年(2008)8月30日
・「会津方部 方言の手引書」(歴史春秋出刊)発行。
※活字、CD版
■平成29年(2017)11月9日
・「会津音声方言辞典」
Web-PC版公開
■平成30年(2018)9月5日
・「会津音声方言辞典」
Web-スマートフォン版公開
野口 信一
元会津若松市立図書館館長
会津歴史考房主宰
今、全国的に方言が消えつつあります。ここ会津でもアクセントはともかく、子どもたちは皆、標準語で話をしています。そのような中、危機感を覚えたのが会津若松市の主婦グループ「蜃気楼」の皆さんでした。
消えゆく会津方言を言葉に掘り起し、さらに話し言葉でカセットテープに入力するという困難で根気のいる作業を4年に渡って行ったのは1997年のことでした。会津の方言に関する本は今までも出版されていましたが、方言は耳で聞かなければ理解できません。
以来2008年には『会津方部 方言の手引書』(歴史春秋社刊)として刊行、さらに音声として34枚ものCD化を行いました。CDは会津図書館等に贈呈されましたが、その特性上、扱いが煩雑で残念ながらあまり利用されていませんでした。
これに光を当ててくれたのが内藤正人、幸枝ご夫妻でした。最新の技術を駆使してインターネット上にのせるという、願ってもない困難な作業を行っていただきました。これにより全世界から、会津方言にアクセスすることが可能となりました。その使い勝手もCDの比ではありません。これで蜃気楼の皆さんのご苦労も報われるものと信じ、更に多くの人に広く利用されることを願って止みません。